【図解】EC2とは?わかりやすく街の例えで解説|停止と終了の違い・停止中の料金
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【図解】EC2とは?わかりやすく街の例えで解説|停止と終了の違い・停止中の料金

EC2を作ろうとしたら、AMI・インスタンスタイプ・キーペアと知らない言葉ばかり出てきた

インスタンスを「停止」にするか「終了」にするか、違いが分からない

止めておけば料金はかからない、と思っていいのか不安



こんな悩みを解決していきます!

 
運営者プロフィール

現在はCIerで、クラウドの設計・構築をしているインフラエンジニアです。

AWSの資格は、SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)とSAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)を持っています。

マーシー(エンジニア志望)
EC2を作る画面、AMIとかキーペアとか、どれが何なのか分かんないんだけど
どれも、建物を1棟借りるときに決めることに置きかえられます。VPCの記事の「街」の続きで説明しますね。
やまちゃん(エンジニア6年目)

この記事は、AWSを街に例えて図で解説するシリーズの2本目です。

1本目の【図解】VPCとは?わかりやすく街の例えで解説|パブリックとプライベートサブネットの違いでは、自分専用のネットワーク(VPC)を「塀で囲った街」、その中の区切り(サブネット)を「区画」に例えました。今回はその区画に建つEC2の話です。

結論からお伝えすると、EC2は「AWSの街の区画に建てる、時間貸しの建物」です。

使った時間だけ家賃がかかり、休業(停止)と取り壊し(終了)はまったくの別物になります。

サクッと動画で見たい人は、
こちらで確認してみてください!

この記事で分かるのは次の3つです。

・作成画面の項目が、建物のどこに当たるか
・EC2の料金のかかり方
・停止と終了(削除)の違いと停止中の料金

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EC2とは?AWSの街の区画に建てる「時間貸しの建物」

EC2とは?AWSの街の区画に建てる「時間貸しの建物」

EC2は、AWSの中で必要な分だけ借りて使うサーバーで、AWSの街(VPC)で言えば、区画(サブネット)に建てる建物です。

塀で囲った街(VPC)の区画(サブネット)に、時計の看板の付いた時間貸しの建物(EC2)が建ち、正門からインターネットへ道がつながる図

上の図は、VPCの記事で使った街の地図に、建物を建てたところです。

塀で囲った街がVPC、区切られた区画がサブネット、その中に建っている1棟1棟が、EC2で借りたサーバー(インスタンス)になります。

自分で土地を買って家を建てる代わりに、街の区画に建物を借りて使うイメージを持ってください。

要らなくなったら返せるので、最初に大きな買い物をしなくて済みます。

マーシー(エンジニア志望)
サーバーって、会社の部屋に置いてある黒い箱のことでしょ?それを借りるってどういうこと?
その箱を自分で買う代わりに、AWSの中にあるサーバーを必要な分だけ借りる、ということです。
やまちゃん(エンジニア6年目)

自分でサーバーを買う場合(一般的な話)と、EC2を借りる場合を並べると、次のようになります。

比べること自分でサーバーを買うEC2を借りる
例えると土地を買って家を建てる街の区画に建物を借りる
用意するとき機器を買って、置き場所を用意する必要なときに、画面から起動する
台数を増やすとき機器を買い足す必要な台数だけ起動する
やめるとき買った機器が手元に残る終了(削除)すれば、建物(インスタンス)は無くなる
料金買った時点で代金を払う主に、動かしている時間に応じて払う(止めていてもかかるものは後半で説明)

買うのではなく、使う分だけ借りる。これがEC2のいちばん大事な性格です。

料金がどう決まるかは、後半の料金の章で表にして整理します。

EC2インスタンスとは?借りた建物1棟のこと

EC2で借りた建物1棟のことを、インスタンスと呼びます。

「EC2を3台作った」は「インスタンスを3つ起動した」と同じ意味で、EC2というサービスの中で動いている1台1台がインスタンスです。

建物はかならず、どこかの区画(サブネット)の中に建ちます。

街(VPC)と区画(サブネット)の関係は、【図解】VPCとは?わかりやすく街の例えで解説|パブリックとプライベートサブネットの違いで、地図1枚にまとめています。

厳密には

  • EC2インスタンスは、公式には「AWSクラウド上の仮想サーバー」です。
  • EC2というサービス全体は、AWSクラウドの中で、必要なときに必要な分だけ使えて、規模を増減できる計算能力(コンピューティング能力)を提供するものです。
  • EC2インスタンスなどのリソースは、特定のサブネットの中に作ります。

EC2の作成画面に出てくる項目を建物で例えると

EC2の作成画面に出てくる項目を建物で例えると

EC2の作成画面で聞かれる項目は、建物を借りるときに決めることに、そのまま当てはまります。

1棟のビルの周りに、設計図(AMI)・広さの矢印(インスタンスタイプ)・倉庫(EBS)・鍵(キーペア)・門番(セキュリティグループ)の札が付いた対応図

上の図は、1棟の建物に「ひな型・広さ・倉庫・鍵・門番」の札を付けたものです。

作成画面では知らない言葉が一度に並びますが、どれも建物のどこか1か所を決めているだけです。

建物を借りるときは、どの設計で建てるか、どのくらいの広さにするか、鍵はどうするか、どこに建てて誰を通すか、倉庫は付けるか、を決めていきます。

作成画面の項目も、この「建物を借りるときの相談」として読むと迷いにくくなります。

決めることAWSの名前建物で言うとひとことで言うと
何を元に建てるかAMI建物のひな型OSや最初から入れるソフトのまとまり
どの広さにするかインスタンスタイプ広さと設備のランクCPU・メモリなどの組み合わせ
入るための鍵キーペア自分だけの鍵接続するときに本人だと示す鍵
どこに建てるかVPC・サブネット建てる街と区画VPCの記事で説明した、建物の置き場所
誰を通すかセキュリティグループ門番通してよい通信を決める
荷物をどこに置くかEBS備え付けの倉庫止めても中身が残る保存場所
ひなた(エンジニア1年目)
6つもあると、どれから覚えればいいか迷いますね。
必ず選ぶのは、ひな型(AMI)です。ここから表の順に、1つずつ見ていきましょう。
やまちゃん(エンジニア6年目)

この記事では、表の上から順に章を分けて説明していきます。

VPCとサブネットはVPCの記事で扱ったので、ここでは建物そのものに関わる5つに絞ります。

厳密には

  • インスタンスを起動するときは、AMIの指定が必須です。
  • EC2では、必要な台数だけ仮想サーバーを起動でき、あわせてセキュリティとネットワークを設定し、ストレージを管理できます。

AMIとは?建物の「ひな型」

AMIとは?建物の「ひな型」

AMIは、OSや最初から入れておくソフトをまとめた、インスタンスのひな型です。

1枚の設計図(AMI)から矢印が3本伸び、まったく同じビルが3棟建っている図

上の図のように、1つのひな型(設計図)から同じ形の建物が何棟も建ちます。

建売住宅で、同じ間取りの家が何軒も並んでいる様子を思い浮かべてください。

建物を借りるときは、まずどのひな型で建てるかを選びます。

ひな型を選ばずに建物を建てることはできません。

AMIに入っているもの建物で言うと
OS(オペレーティングシステム)建物の骨組みと間取り
追加のソフト最初から備え付けてある設備
マーシー(エンジニア志望)
ひな型って、1回使ったらなくなるんじゃないの?
なくなりません。同じひな型から、同じ構成の建物を何棟でも建てられます。
やまちゃん(エンジニア6年目)

同じ構成のサーバーを何台もそろえたいときに、ひな型が1つあれば同じ形で建てられるのが、AMIの便利なところです。

一方で、ひな型は地域(リージョン)ごとのものです。別の地域で同じひな型を使えるとは限らない、という点は覚えておいてください。

厳密には

  • AMIは公式には「サーバーに必要なもの(OSや追加のソフトなど)をまとめた、インスタンスのための事前設定済みのテンプレート」です。
  • インスタンスを起動するときは、AMIの指定が必須です。
  • 同じ構成のインスタンスが複数必要なときは、1つのAMIから複数のインスタンスを起動できます。
  • AMIは、リージョン・OS・プロセッサのアーキテクチャなどに固有です。

図で見た建て方を実際のAWSの画面で試してみたい方は、AWSを操作しながら学べるCloudTech(クラウドテック)が向いています。

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インスタンスタイプとは?建物の「広さと設備のランク」

インスタンスタイプとは?建物の「広さと設備のランク」

インスタンスタイプは、CPUやメモリなどの組み合わせのことで、建物で言えば広さと設備のランクです。

小さい家・3階建て・高いビルの3つが左から並び、右にいくほど広く設備が多く、広さを変えると料金も変わることを示す比較図

上の図は、小・中・大の3つの建物を並べたものです。

1人で作業する小部屋もあれば、大勢が働けるフロアもあり、建物によって広さも設備も違います。

どの広さを借りるかで、中でこなせる仕事の量が変わります。

そして例えの世界と同じく、広さを変えれば家賃も変わります。

インスタンスタイプで決まるもの建物で言うと
コンピューティング(CPU)作業をこなす人手
メモリ作業台の広さ
ネットワーク出入口の広さ
ストレージ荷物を出し入れする設備(荷物を置く倉庫そのものは次の章のEBS)
マーシー(エンジニア志望)
最初に小さい部屋を選んで、あとで足りなくなったらどうすんの?作り直し?
作り直さなくても、インスタンスタイプを変えれば広い建物に替えられます。ただし、先に止める必要があります。
やまちゃん(エンジニア6年目)

インスタンスタイプの変更は「止めてから」

インスタンスタイプは、建物を建てたあとからでも変更できます。

借りてみて小さすぎると分かったら、大きいタイプへ替える、という使い方ができます。

ただし、変更する前にインスタンスを停止する必要があります。

動かしたまま広さだけ変える、ということはできないので、止めても困らないタイミングを選んで作業します。

厳密には

  • インスタンスタイプで、インスタンスが使えるハードウェアが決まります。タイプごとに、コンピューティング・メモリ・ネットワーク・ストレージの組み合わせが違います。
  • インスタンスのサイズが合わない場合(小さすぎる場合など)は、インスタンスタイプを変えてサイズを変更できます。
  • インスタンスタイプを変えるには、先にインスタンスを停止する必要があります。
  • インスタンスタイプを変えると、新しいインスタンスタイプの料金で支払うことになります。

EBSとは?建物に「備え付けの倉庫」

EBSとは?建物に「備え付けの倉庫」

EBSは、インスタンスに付けて使う、止めても中身が残る保存場所です。

休業中のビルが左右に並び、左は横の倉庫(EBS)に荷物が残り、右は建物の中の一時置き場(インスタンスストア)が空になっている比較図

上の図の左が、休業しても荷物が残る倉庫(EBS)、右が、休業すると片付けられる一時置き場(インスタンスストア)です。

建物には、荷物をしまっておく倉庫が付いています。

建物を休業(停止)しても倉庫の荷物はそのまま残っていて、再開したらまた使えます。これがEBSです。

一方で、建物の中には「一時置き場」もあります。

こちらは休業すると片付けられてしまう場所で、AWSの名前ではインスタンスストアと呼ばれます。

比べることEBSインスタンスストア
建物で言うと備え付けの倉庫建物の中の一時置き場
停止したら中身は残る中身は消える
終了したら既定では、メインの倉庫(ルートボリューム)は削除・ほかのEBSは残る中身は消える
向いている使い方残しておきたいデータ一時的なデータ
ひなた(エンジニア1年目)
倉庫は、建物から離れた場所に置いてもいいんですか?
建物と同じAZ(アベイラビリティゾーン)に置く必要があります。VPCの記事でも出てきた、リージョンの中の場所の単位です。
やまちゃん(エンジニア6年目)

止めても中身が残るからこそ、止めている間も倉庫の料金はかかります。

このあとの料金の章と、停止と終了の章でもう一度出てくるので、ここで頭に入れておいてください。

厳密には

  • EBSボリュームは、インスタンスに付けて使える、長持ちするブロック単位の保存装置です。付けたあとは、物理的なハードディスクと同じように使えます。
  • EBSボリュームは、EC2インスタンスが動いているかどうかとは関係なく残ります。
  • EBSボリュームとインスタンスは、同じアベイラビリティゾーンにある必要があります。
  • インスタンスストアは一時的なデータ用の保存場所で、インスタンスを停止・休止・終了すると削除されます。

倉庫の中身が残るかどうかを自分の手で確かめたい方は、AWSを実際に操作しながら学べるCloudTech(クラウドテック)が向いています。

\ 倉庫(EBS)の付け方まで、手を動かして覚える /

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キーペアとセキュリティグループの違い|「自分だけの鍵」と「門番」

キーペアとセキュリティグループの違い|「自分だけの鍵」と「門番」

キーペアは自分が建物に入るための鍵、セキュリティグループは誰の通信を通すかを決める門番です。

左は鍵(キーペア)を持って玄関に入ろうとする人、右はリストを持った門番(セキュリティグループ)が許可した封筒だけを門から通し、ほかを止めている図

上の図の左が、建物に入る人が持つ鍵(キーペア)、右が、通してよい通信だけを通す門番(セキュリティグループ)です。

キーペアは、建物の中に入るための自分だけの鍵だと考えてください。

この鍵(秘密鍵)は、持っている人なら誰でも開けられます。なくさないこと、人に渡さないことが何より大切です。

セキュリティグループは、建物の前に立つ門番です。

「この相手は通してよい」というリストを持っていて、リストに載った通信だけを通します。

マーシー(エンジニア志望)
あれ?VPCの記事だとセキュリティグループは「建物の鍵」って言ってなかった?
はい。VPCの記事ではセキュリティグループを「建物の鍵」と呼びましたが、今回はログイン用の本当の鍵(キーペア)が出てくるので、セキュリティグループは「門番」と呼び直します。
やまちゃん(エンジニア6年目)
比べることキーペアセキュリティグループ
建物で言うと自分だけの鍵門番
何を守るか接続してくる人が本人かどうか建物に出入りする通信
誰が持つ・決めるか公開鍵は建物(インスタンス)に置かれ、秘密鍵は自分が持つ自分で「許可する」ルールを足して決める
なくしたら・設定を間違えたら秘密鍵は取り戻せない許可していない通信は届かない

2つとも「守る」役目ですが、鍵は人を、門番は通信を見ていると分けて覚えると混ざりません。

そして、取り返しがつかないのは鍵のほうです。

よくある誤解:秘密鍵をなくしても、AWSで再発行してもらえる

  • EC2は秘密鍵の控えを持っていない
    → なくすと、その秘密鍵を取り戻す方法はない
  • 秘密鍵を持っている人は、誰でも接続できる
    → 人に渡さず、安全な場所に保管する

秘密鍵は、なくしても漏らしても困る鍵です。

安全な場所に保管し、人に渡さないことを、最初の1棟から習慣にしてください。

マーシー(エンジニア志望)
鍵は人、門番は通信ね。分けたらスッキリしたわ
その区別ができれば十分です。厳密な言い方を確認してから、料金の話に進みましょう。
やまちゃん(エンジニア6年目)

厳密には

  • キーペアは公開鍵と秘密鍵の組で、EC2インスタンスに接続するときに本人であることを証明するための認証情報です。
  • EC2は公開鍵をインスタンスに置き、秘密鍵は利用者が保管します。秘密鍵を持っている人は誰でも、そのキーペアを使うインスタンスに接続できます。
  • セキュリティグループは、EC2インスタンスに出入りする通信を制御する仮想ファイアウォールとして働きます。
  • セキュリティグループには通信を許可するルールを足していき、インスタンスに届くのは、ルールで許可された通信だけです。

EC2の料金は「家賃の時間払い」|インスタンスの利用料は動かしている間だけ

EC2の料金は「家賃の時間払い」|インスタンスの利用料は動かしている間だけ

EC2のインスタンスの料金は、建物を動かしている時間に応じて払う家賃のようなもので、使った分だけかかります。

稼働中は建物と倉庫(EBS)の両方に料金がかかり、停止中は倉庫の料金だけがかかり、終了後は建物の料金はかからず、残した倉庫(EBS)の分だけがかかることを示す時間の流れの図

上の図は、時間の流れにそって、料金がかかる期間を色分けしたものです。

建物を動かしている間は家賃がかかり、休業(停止)すると家賃は止まるものの、倉庫の分はかかり続ける、という流れです。

借りている建物は、中に誰もいなくても家賃がかかります。

EC2も同じで、動かしている間は、何も作業していなくても料金がかかります。

インスタンスの状態インスタンスの利用料EBS(倉庫)の料金
動かしている(稼働中)かかる(秒単位・最低1分)かかる
止めている(停止中)かからないかかる
取り壊した(終了後)かからない残っているEBSがあれば、その分はかかる
マーシー(エンジニア志望)
え、止めてても倉庫代はかかるの?止めたらタダだと思ってたんだけど
インスタンスの利用料は止まりますが、倉庫(EBS)の料金は止めてもかかります。ここがいちばん誤解されやすいところです。
やまちゃん(エンジニア6年目)

払い方にもいくつか種類があります。

基本になるのはオンデマンドという払い方で、長期の契約や前払いなしで、使った分を秒単位で払います。ほかの払い方は、この記事では扱いません。

また、EC2には無料で始められる枠(無料利用枠)があります。

対象や条件は変わることがあるので、使う前に公式の無料利用枠のページで確認してください。

厳密には

  • インスタンスが実行中(running)になると、動かしている間は1秒ごとに課金されます(最低1分)。何もしていなくても、接続していなくても課金されます。
  • 停止中のインスタンスには、利用料とデータ転送料はかかりません。EBSボリュームの保管には料金がかかります。
  • EBSボリュームやElastic IPアドレスなど、インスタンスの状態に関係なく料金がかかるリソースがあります。
  • オンデマンドインスタンスは、長期の契約や前払いなしで、使ったインスタンスの分を秒単位(最低60秒)で払う払い方です。
  • EC2は無料で始めることができます。無料利用枠の内容は、公式の「AWS 無料利用枠」のページで確認してください。

料金の仕組みが分かったら、実際にEC2を建てて止めるところまで試すのが近道です。EC2を実際に操作しながら学べる教材なら、CloudTech(クラウドテック)があります。

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EC2の停止と終了(削除)の違い|「休業」と「取り壊し」

EC2の停止と終了(削除)の違い|「休業」と「取り壊し」

停止は建物を休業させること、終了(削除)は建物を取り壊すことで、終了したインスタンスは元に戻せません。

左はシャッターを下ろしたビルと倉庫が残る停止(休業)、右は更地になった終了(取り壊し)を並べた比較図

上の図の左が休業中の建物、右が取り壊したあとの更地です。

休業はシャッターを下ろすだけなので、建物も倉庫もそのまま残り、また開けられます(一時置き場の中身だけは片付けられます)。

取り壊しは、建物を壊して更地に戻すことです。

一度壊した建物は、元には戻せません。

図では倉庫ごと消えていますが、既定で一緒に消えるのは最初から付いているメインの倉庫で、あとから付けた倉庫は残ります(下の表で確かめます)。

マーシー(エンジニア志望)
使わないなら終了でよくない?どうせまた作ればいいし
また作ることはできますが、壊した建物の中身は戻りません。倉庫の中身まで消えることがあるので、違いを先に押さえておきましょう。
やまちゃん(エンジニア6年目)

EC2の停止と終了(削除)の違いを表で比べる

結論から言うと、また使うなら停止、もう使わないなら終了です。

何が残って何が消えるかを、表で比べます。

比べること停止(休業)終了・削除(取り壊し)
また使えるかいつでも起動し直せる起動し直せない・復元もできない
インスタンスの利用料かからないかからない(終了した時点で止まる)
メインの倉庫(ルートボリュームのEBS)残る既定では削除される
ほかのEBS残る既定では残る
EBSの料金かかる残ったEBSの分はかかる
パブリックIPv4アドレス起動し直すと新しいものに変わる(Elastic IPアドレスを関連付けている場合などを除く)インスタンスごと無くなる
プライベートIPv4アドレス変わらないインスタンスごと無くなる

パブリックIPは、VPCの記事で「建物の住所」と呼んだものです。

停止して起動し直すと、外から見た住所が変わるので、住所を控えて接続している場合は、起動し直したあとに確かめ直します。

ただし、Elastic IPアドレスを関連付けている場合などは例外です。

Elastic IPアドレスは、例えると「建物に付けておく決まった住所」のようなもので、次の表にも出てきます。

EC2の停止中にかかる料金・かからない料金

停止中でも、料金がゼロになるわけではありません。

止まるのはインスタンスの利用料で、倉庫(EBS)やElastic IPアドレスの料金は残ります。

項目停止中は
インスタンスの利用料かからない
インスタンスのデータ転送料(通信量に応じた料金)かからない
EBS(倉庫)の保管料かかる
Elastic IPアドレスかかる(インスタンスの状態に関係なくかかる)

料金をできるだけ抑えたいなら、要らなくなった倉庫やIPも一緒に片付けることが大切です。

金額は変わることがあるので、この記事では書きません。公式の料金ページで確認してください。

EC2の「削除」は終了のこと

EC2には「削除」という別の操作があるわけではなく、インスタンスの削除のことを「終了」と呼びます。

コンソール(AWSの管理画面)でも、「インスタンスの状態」のメニューにある「インスタンスの終了 (削除)」がこの操作です。

終了したあとの状態建物で言うと料金
shutting-down取り壊し中この時点で止まる
terminated取り壊し済み止まっている

また、終了保護をオンにしているインスタンスは終了できません。

うっかり取り壊すのを防ぐための機能なので、本当に終了したいときは先に終了保護をオフにします。

終了したのに一覧から消えない時は

終了したインスタンスは、しばらく(約1時間)一覧に「terminated」のまま表示されます。

取り壊したあとも跡地の札がしばらく残っているようなもので、時間がたつと一覧から消えます。

ひなた(エンジニア1年目)
何時間たっても残っていたら、どうすればいいですか?
数時間たっても消えない場合は、AWSのサポートに問い合わせるよう、公式ドキュメントに書かれています。
やまちゃん(エンジニア6年目)

よくある誤解:止めれば料金ゼロ・要らないなら終了で問題ない

  • 「止めれば料金ゼロ」ではない
    → 停止中もEBSの保管料はかかる
  • 「要らないから終了」で、倉庫の中身も消える
    → 既定では、メインの倉庫(ルートボリューム)は終了と一緒に削除される
  • 終了したインスタンスは戻せない
    → 接続することも、復元することもできない

終了を選ぶ前に、倉庫の中身が要らないかを必ず確かめてください。

迷ったら、まずは停止にしておけば、あとから起動し直せます。

厳密には

  • 停止したインスタンスは使えない状態ですが、いつでも起動し直せます。
  • 終了したインスタンスは完全に削除され、起動し直せません。接続することも、復元することもできません。
  • 終了すると、既定ではルートボリュームが削除され、ほかのEBSボリュームは残ります。
  • 停止して起動し直すと、インスタンスには新しいパブリックIPv4アドレスが付きます(Elastic IPアドレスを関連付けている場合などを除く)。プライベートIPv4アドレスは変わりません。
  • 終了の料金は、状態がshutting-downかterminatedに変わった時点で止まります。終了したインスタンスは約1時間表示されたあと、削除されます。

建てる・止める・取り壊すの違いは、実際の画面で一度やってみると忘れません。AWSを実際に操作しながら学べる教材なら、CloudTech(クラウドテック)が向いています。

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まとめ|EC2は区画に建てる時間貸しの建物

まとめ|EC2は区画に建てる時間貸しの建物

EC2は、ひな型を選び、広さを決め、倉庫と鍵と門番を付けて建てる、時間貸しの建物です。

この記事のまとめ

  • 建物=インスタンス
    → AWSクラウド上の仮想サーバー。区画(サブネット)の中に建てる
  • ひな型=AMI
    → OSや最初から入れるソフトのまとまり。起動するときに必ず選ぶ
  • 広さ=インスタンスタイプ
    → CPU・メモリなどの組み合わせ。止めてから変えられる
  • 倉庫=EBS
    → 止めても中身が残る。止めている間も料金はかかる
  • 鍵=キーペア/門番=セキュリティグループ
    → 鍵は接続する人を、門番は通信を見る
  • 休業=停止/取り壊し=終了(削除)
    → 停止は起動し直せる。終了は元に戻せない

迷ったときは、「休業か、取り壊しか」を思い出してください。

また使うなら停止、もう使わないなら倉庫の中身を確かめてから終了、と決めておけば、料金の心配もぐっと減ります。

マーシー(エンジニア志望)
建物で考えたら、作成画面の項目も全部つながった気がする
その感覚のまま、実際に1棟建ててみてください。建てて、止めて、取り壊すところまでやると、一気に腹落ちします。
やまちゃん(エンジニア6年目)

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ひなた(エンジニア1年目)
画面を触りながら覚えたい場合は、どうすればいいですか?
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やまちゃん(エンジニア6年目)

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  • この記事を書いた人

やまちゃん|未経験からフルリモートエンジニア

アニメ好きの現役クラウドエンジニア|過酷ノルマの銀行員 ▶︎ Web, インフラエンジニアで内定3個 ▶︎ ホワイトSESでインフラエンジニア(月単価80万円超) ▶︎ 内定5個 ▶︎ Clerでクラウドエンジニア|リモート勤務でストレス激減|クラウドの仕事してます|Xでもインフラエンジニアの働き方や魅力、デメリットも赤裸々に紹介中

-AWS学習, インフラエンジニア