ぶっちゃけインフラエンジニアの年収って低いの?
どうやったら年収が高くなるんだろう
実際に年収上げた人のリアルな話が聞きたい
こんな疑問や不安を解決していきます!

IT業界の中でも、一定の需要があるインフラエンジニアですが、SNSなどで年収が上がらないという話をしている人もいます。
結論から言えば、インフラエンジニアの年収は低くありません。
スキルを身につけ戦略をもってキャリアを選べば、年収600万円や700万円以上も十分に狙える職種です。
本記事では、実際のデータや事例をもとに、「なぜインフラエンジニアの年収は低いイメージがあるのか」を徹底解説します。
その上で、年収を上げるために取るべき5つの具体的アクションもご紹介しますね!

未経験から数年で700万近い年収を獲得した筆者や成功している周りのエンジニアの事例をもとに、ポイントを解説するよ!
実際にどんな戦略で未経験からの転職を成功させたのか気になる人は、以下の記事を確認してみてください!
→ 【未経験からインフラエンジニアに転職】失敗しない方法を実体験から解説
目次
【データ検証】「インフラエンジニア 年収 低い」は本当?

SNSや口コミ、転職サイトのレビューなどでも、そんな評判がちらほら…。
しかし、実際のデータをみると、インフラエンジニアの平均年収は、日本人の平均年収よりも高いです。
ちなみに、僕の周りでも年収600万は複数名いますし、700万、800万円超の人もいます。
ここでは、複数のデータをもとに「インフラエンジニアの年収は本当に低いのか?」という疑問を解決していきます!
日本のサラリーマン平均年収との比較
まずは、国の調査データや求人サイトの情報をもとに、インフラエンジニアの「平均年収」を見ていきましょう。
<日本人給与所得者&インフラエンジニア 平均年収比較表>
区分 | 平均年収 | 参考 |
---|---|---|
日本人給与所得者 | 約460万円 | 国税庁 |
インフラエンジニア | 約752万円 | 厚生労働省 |
約497万円 | 求人BOX |
出典①:国税庁 「令和5年分 民間給与実態統計調査」
出典②:厚生労働省 「職業情報提供サイト job tag」
出典③:求人BOX「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
厚生労働省「職業情報提供サイト」(公的統計データ)
国のデータを見ると、インフラエンジニアの平均年収は752万円となっており、日本人の給与所得者の平均年収と比べると、2倍とまではいかないものの、大幅に上回っていることがわかりますよね。
ただし、こちらのデータは、年収の高い上流工程(設計やアーキテクトなど)も含むため、通常よりも年収が高く見えるという背景があります。
求人BOX(求人情報を元にしたデータ)
求人ボックスの平均年収は497万円となっており、「求人・案件ベース」のため、現場感に近いものになっています。
個人的にも、年収500万円くらいが平均年収と言われる方が近い感覚です。
それでも、日本の給与所得者との比較では、インフラエンジニアの年収は低いどころか高いと言えます!

平均年収で500万円くらいなら、全然低くないね!
他のエンジニア職種と比較
さらに幅を広げて、他の代表的なエンジニア職種と比較してみましょう!
<ITエンジニア職種別平均年収>
職種 | 平均年収 |
---|---|
ITエンジニア | 470万円 |
インフラエンジニア | 497万円 |
アプリエンジニア | 550万円 |
Webエンジニア | 545万円 |
フロントエンドエンジニア | 523万円 |
AIエンジニア | 543万円 |
データベースエンジニア | 596万円 |
出典:求人ボックス
ITエンジニア職の中で比較するとインフラエンジニアの平均年収は、控えめな水準です。
ただし、これは全体の平均であり、インフラエンジニアの中でもクラウドやセキュリティ、データベースエンジニアの場合は他エンジニア職種より高くなることも珍しくありません。
インフラエンジニアの職種別平均年収
インフラエンジニアの中でさらに細分化した平均年収をみていきましょう!
<インフラエンジニア職種別平均年収>
職種 | 平均年収 |
---|---|
クラウドエンジニア | 580万円 |
セキュリティエンジニア | 549万円 |
データベースエンジニア | 596万円 |
ネットワークエンジニア | 509万円 |
サーバーエンジニア | 505万円 |
出典①:求人BOX (クラウドエンジニア, セキュリティエンジニア, データベースエンジニア)
出典②:Geekly (ネットワークエンジニア, サーバエンジニア)
インフラエンジニアといっても、その中で複数の分野に分かれるので、それぞれで平均年収も変わります。
中でも、セキュリティやクラウドを扱うインフラエンジニアは年収が高い傾向です。
僕自身、クラウドの仕事に切り替えたタイミングで年収600万円を超え、いまでは700万近い年収をいただけています!
インフラエンジニアの担当する仕事内容を詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
→ インフラエンジニアとは?わかりやすく簡潔に現役SEが解説!
年代別の年収推移と傾向
次に、年代別の年収データを見ていきましょう。
<20代・30代の年収推移>
年代 | インフラエンジニア | 全職種 |
---|---|---|
20〜24歳 | 380万円 | 273万円 |
25〜29歳 | 450万円 | 389万円 |
30〜34歳 | 647万円 | 425万円 |
35〜39歳 | 730万円 | 462万円 |
出典①:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
出典②:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
インフラエンジニアの場合、他エンジニアと比べて、年齢と経験の積み重ねに応じて高くなる傾向があります!
とはいえ、ITエンジニア職は実力主義の側面が強いので、実力があれば大きく年収を上げることも可能です。

最初は年収がやや低めでも、スキル次第でしっかり上がっていくんだね!
全職種と比べても年収が高いことがわかるね
これらのデータから見えてくるのは、「インフラエンジニアの年収が低い」というのは、一面的な見方に過ぎないということです。
色々な視点で見ると、しっかりと年収が上がる傾向を持った職種だということがわかりますよね!
なぜ「インフラエンジニアの年収が低い」と言われるのか

データではそこまで年収が低いわけではなかったのに、なぜ「インフラエンジニア=年収が低い」というイメージがあるのでしょうか?
その理由には、業界構造や商流、業務内容など複数の要因が複雑に絡み合っています。
ここでは、代表的な3つの理由を取り上げて解説していきます!
運用保守業務の市場価値が上がりにくい業界構造
まず、ひとつめは「運用保守業務の市場価値が上がりにくい」という理由です。
実際には、必要不可欠な業務なんですけどね...
市場価値が上がりにくい業界構造
- インフラ運用の仕事は「トラブルを起こさないこと」
- システムが安定稼働していることは当たり前で、障害が起きたらマイナス
- 目に見える「成果物」がないため、他職種と比べて評価されにくい
アプリ開発やインフラの中でも設計構築であれば、新機能や改善によって目に見える成果が残りやすいのですが...
インフラの中でも運用保守や監視の仕事では「問題が起きなかった=当たり前」となりがちです。
これが年収評価に直結しづらい大きな要因の一つとなっています。

運用や監視自体は大切な仕事だけど、その中に設計の仕事がないとなかなか年収が上がりづらいのも事実...
多重下請けの単価圧力
もう一つの大きな理由が、IT業界特有の「多重下請け構造」です。
インフラ系の案件は、この構造の影響を強く受けやすい傾向があります。
多重下請け構造
- 大手SIer → 中堅SIer → 小規模ベンダー → エンジニア本人
- このように、中間に複数の企業が介在するため、マージンがどんどん引かれる
- 最終的に現場で働くエンジニアに渡る報酬は、契約金額よりかなり低くなってしまう
結果として、一定の経験があるエンジニアでも、所属企業が受ける案件の商流が深いと、単価が抑えられてしまうという事態が発生します。

どんな企業で働くか、どの商流に入るかが年収に直結するんです
マニュアル通りの代替されやすい業務
そして3つ目の理由は、一部の業務は「標準化・マニュアル化されていて誰でもできる」ことです。
具体的には、以下のような業務が当てはまります。
マニュアル通りの代替されやすい業務
- 監視業務
- 障害1次対応(電話対応、ログ確認)
- 定型業務の多い保守
これらは手順が明確で、スキルがなくてもこなせてしまう場合も多く、「誰でもできる仕事=低評価」となりがちです。
最近では、RPAやAIによる自動化の対象にもなりやすく、「将来性がない」と思われる原因にもなっています。

それって、最初のうちは仕方ないと思っていたけど、ずっと続けてたら危険だね...
こうした構造的な理由により、「インフラエンジニア=年収が低い」というイメージがついてしまっているのも事実です。
逆に言えば、この3つの壁を越えるだけで収入は大きく変えられるとも言えます!
未経験転職初めは“初期投資”として考えろ|ここで差がつく

「未経験からインフラエンジニアに転職したら、年収が下がってしまった…」
そんな声を聞いて、チャレンジをためらっている人も多いと思います。
確かに、未経験スタートの1〜2年目は年収が下がるケースが多いのは事実です。(僕自身も-140万円ダウンしたので...)
ですが、これを「損」ではなく、将来への“初期投資”だと考え、行動することができれば、その後の伸びはまったく違ってきます。

投資ってことは、あとで回収できるってことなのかな?不安もあるけど気になるな〜
最初の数年間がキャリアを左右する理由
インフラエンジニアの世界では、最初の2〜3年で身につける技術・経験・マインドが、その後のキャリアを決定づけます。
2〜3年をどう過ごすかで変わる年収
- 単なる運用保守や監視業務にとどまる人 → 年収は400〜500万円台で頭打ち
- 成長領域や上流工程に挑戦する人 → 年収600〜800万円以上も可能
これは努力の差も関係してきますが、闇雲に努力してもだめで「環境の選び方」や「学ぶ姿勢」などポイントがるので注意が必要です。
未経験でも、たった1年でチャンスを掴む人もいれば、5年経っても評価されない人もいます...
だからこそ、「最初の年収が低いから失敗」ではなく、そのフェーズをどう過ごすかが最も重要です。

なるほど…ただの“耐える時期”じゃなくて、勝負の時期ってことですね!
初期投資期間を無駄にしないための3つの行動戦略
未経験からスタートしても、初期の低年収フェーズを「キャリア加速期間」に変えるためには、どんな行動が必要ななのか気になりますよね。
ここでは、確実に差がつく3つの戦略をご紹介します!
① 毎日1時間の“自主学習”を習慣化する
インフラの定常業務は慣れてくると単調になりがちですが...
定常業務をやっている場合、現場での作業だけではスキルはほとんど伸びません。
そこで重要なのが、就業後や休日の「自己投資時間」です。
実際に僕がやっていたことの一例を載せます↓
駆け出しの頃に筆者が取り組んだ内容
- AWSの勉強(ハンズオン)と資格取得
- Linuxの深掘り(検証環境でのサーバ構築など)
- ネットワーク基礎の学習(Udemyなどの動画教材)
たった1時間でも、半年・1年で周囲と圧倒的な差になるので、騙されたと思ってチャレンジしてみてください!
毎日はできないという人は、休日など時間がある時にまとめて取るでもOKです。
永遠に自主学習をする必要はないと思いますが、最初の2、3年くらいは意識することをおすすめします!
業務で少しでも触れた内容があれば、それと関連した内容を学んでいくと頭に入りやすいですし、勉強感も薄れます。
② 早期に「資格」を取得してアピール材料を作る
「実務経験がないけど市場価値の高い業務がしたい」となったときに、必要となるのは客観的な知識の証明です。
インフラエンジニアの場合、「知識の証明」として資格の効力が高いので、個人的には資格取得はコスパが良いと考えてます。(実際に僕も資格を武器に新しい仕事をもらったので)
「資格があるから実力がある」わけではないですが、最低限の知識があり努力できる人という印象を持ってもらうことが目的なので、取っておきましょう。
各分野で最初に取るべき資格の一例を以下に載せておきます。
最初に取るべき資格の一例
- クラウド:AWS認定(最近だと最低SAAが必要でSAPがあれば安心)
- ネットワーク:CCNA(ネットワーク基礎)
- サーバ:LPICやLinuC(Linuxの基礎)
これらの資格は、市場価値を上げる武器になるまでではありませんが、未経験からより条件の良い案件に入るための最低条件になります。
全部取る必要はないので、自分が進みたい分野を一つは取っておきましょう!
③「良いタスクの取り方」を練習する
いきなり初年度から「上流工程の仕事」は狙うのは、かなり難しいので、設計に近い運用改善を拾う練習をしましょう。
例:手順の標準化や運用の中の改善提案提案など
また、「責任が少しだけ重いタスク」を連続で成功させることで、評価と信頼を貯金につながります。
僕自身も2年目のときに積極的に荷が重い業務や面倒なタスクを巻き取り続け、2年目の途中から上流工程を一部経験さえてもらうことができました。
これが、次のステップ(上流工程)へ進むための土台になるので意識してみてください。

初期の年収が低いかどうか”よりも、“成長できる環境に身を置けているか”が重要なので、3つのポイントを意識してみてね
未経験でインフラエンジニアを目指すなら、「3年後に取り返す」覚悟で、最初は自己投資だと思って時間を注ぐことが重要です。
「とりあえず所属企業が言ってるからいいか」ではなく、自分で考え、本気で取り組めるかが、その後のキャリアと年収を決めます!
実体験公開|4年で年収310万→650万に至るまでの全記録

ポイントについては前のセクションで解説してきましたが、さらに具体的なイメージを持っていただきます。
「本当にそんなに上がるの?」「一部の優秀な人だけじゃないの?」
そんな疑問に応えるために、ここでは未経験から4年で年収を2倍以上に伸ばした実体験を公開します。
最初の年収はたったの310万円。そこから、4年で650万円に到達するまでのリアルな記録です!
転職で年収140万円ダウンでも飛び込めたワケ
僕はもともと銀行員でしたが、年功序列の環境で「銀行でしか通用しないスキルしかない」ことに大きな不安を感じていました。
そんなとき、知り合いのエンジニアから「手に職をつけられるし、スキル次第では高卒でも月100万を狙える」と聞き、思い切ってIT業界に飛び込む決意をしたことを今でも覚えています。
当初はバックエンドエンジニア志望で、実際に内定もいただきました。
しかし最終的に選んだのはインフラエンジニア。理由は「所属する企業」でした。
(絶対にコードを書きたいというより、手に職つけてリモートでも働きたいという目標をもっていたこともあり)
職種の希望よりも、「良い経験を積めるか」を重視して決断しました。
もちろん、未経験転職では年収ダウンはつきものです。
未経験から転職時の変化
- 前職:年収450万円(銀行員・営業)
- 転職1社目:年収310万円(インフラエンジニア駆け出し・サーバ運用保守)
生活水準は急に下げられず、最初の1年目は正直、毎月赤字で本当にきつかったです...
それでも挑戦できたのは、「数年後に年収を大きく上げられるチャンスがある」と知っていたこと、そのためには「まずは良い経験を積むことが最優先」だと知っていたからだと思います。

年収が140万もダウンはかなり厳しいね...
それでも未来を信じて、しっかりと良い経験を積めるかどうかに軸をおいたことが成功要因だね
未経験からはもちろん、経験者もエンジニアとして良い経験積めると良い評判の企業を載せておきます!
→ 業務内容や労働環境を考慮しプロジェクト先を精査している高評価企業
2年目以降、年収が毎年100万円近く上がった打ち手
業務を始めてから、意識的に以下の3つを実践したことで、年収が順当に上がっていきました。
ポイント
- ① 目の前にある仕事は難易度にかかわらずなるべく巻き取る
- ② 小さな信頼を積み重ね、上流工程を任せてもらう
- ③ AWS資格を取得し、需要の高いクラウド案件へのアサインを希望
①を継続したことで、②ができるようになり、年収がUPしていきました。
それと並行して③を実施したことで、最終的にはクラウドの設計構築案件に入れたことも年収を600万円台に押し上げた要因の一つです。
その後、転職エージェントと20社面談し、良い担当者に出会え、複数社から内定をもらった結果、約4年で年収650万円に到達しました。

やっぱり“環境”を自分で取っていくことが大事だね!
待っているだけではチャンスはこないよね
周囲の友人エンジニアが全員4年で年収600万円に届いた共通点
実は成功したのは僕だけではありません。
周囲で未経験からIT業界に入った友人たちも、同じように4年〜5年で年収600万円以上を達成しています。
どんな仕事をしているのかというと、
高付加価値領域のスキル
- クラウドの経験を活かして設計構築案件を担当
- ネットワークの設計構築の業務に従事
- 市場価値の高いIaCの経験を積み、SREとしてインフラエンジニア外にも領域を広げる
共通しているのは、目の前の仕事をこなしつう、常に市場価値の高いスキルを意識して仕事を取っていったことです。
その結果、僕含め最初は「年収が低い…」と悩んでいた彼らも、全員収入が数年で2倍以上になっています。

「周りも結果を出してると、自分も頑張ろうって思える…!」
そう。だからまずは“最初の3年をどう過ごすか”がカギです。時間はかかっても、正しく積み上げれば、確実に伸びます!
【保存版】「インフラエンジニアの年収が低い」を脱する5つの具体的アクション

ここまで、「なぜインフラエンジニアは年収が低いと思われがちなのか?」という原因と、実際に年収を伸ばした事例をご紹介してきました。
今のあなたが「年収を上げたい」と考えているなら、「どんな行動を取ればいいのか」 ここでは5つのポイントに絞ってご紹介します。
この5つを意識して動くだけで、1〜2年後の市場価値と年収は大きく変わります。
「直請け・一次受け」と「上流工程」に携わるための企業選定
多重下請けの末端やそういった企業への参画割合が多いSESや派遣企業にいる限り、年収はどうしても上がりづらいです。
重要なのは、「直請け・一次受け」「上流工程」の案件に携われるチャンスのある企業に所属するということ。
ポイント
- 大手SIerやエンド直請けの割合が高い会社
- 元請けの設計構築フェーズに関われる企業
- 運用業務がメインの場合は設計の仕事もあるか
所属している会社が案件を持っていないのであれば、大抵のケースではその企業にいる限りあなたがエンジニアとして飛躍できる可能性は限りなく低くなってしまいます...
未経験から転職するときには徹底した調査をすること。
これを見極めるのための調査は骨が折れますが、企業のHPに記載のある提携企業や口コミから徹底調査しましょう!
もしも今の勤務先が良くない状況なのであれば、企業側の「そのうち経験をつめば年収上がるよ」という甘い言葉に惑わされず、企業を変える勇気を持ってください。
これで将来の年収は大きく変わります。
費用対効果の高い資格を戦略的に取得する
資格の話は前のセクションでもしましたが、業務を任せてもらう際のスキルの証明になるだけでなく、転職市場での書類通過の手助けにもなります。
実際に聞いた話ですが、AWSパートナーやAzureのパートナー企業では中級以上の資格取得者を意識しているようです。
僕自身も、実務未経験のときにAWS資格を持っていたことで、AWS設計構築の仕事を任せてもらうきっかけをつくることができました。

実務未経験の案件に入れる可能性が上がるだけでなく、転職市場でも有利になることも!
上流工程の仕事を取りに行く
年収を上げるためにどこかで上流工程の経験をする必要があります。
「運用がメインなのであれば、運用設計ができないか」「運用の経験を活かして設計構築の業務を担当」など、今の仕事を土台に設計要素の業務を取りにいきましょう。
僕もそうでしたが、設計要素の仕事の経験があるだけで市場価値が大きく変わります。
いまの職場では設計の経験が本当にできないということであれば、職場を変えることも視野に入れてください。
まずは今の職場で設計要素の仕事ができるかを多方面から探しましょう!

上流工程は難易度が高そうだけど、やっぱり挑戦すべきだね…
クラウドやセキュリティ、IaCなど高付加価値領域の技術を身につける
今後さらに年収を上げたいなら、「付加価値の高い専門スキル」を身につけるのがカギです。
クラウドは最近こそできる割合が増えてきていますが、まだ需要は高いスキルとなっています。
下記のキーワードは年収を一段階あげているエンジニアが獲得している経験やスキルの一例となります。
年収600万超のインフラエンジニア担当業務
- クラウド:AWSやAzureなど
- SRE(Site Reliability Engineering):運用の自動化・信頼性向上
- セキュリティ:SOC、脆弱性診断、ゼロトラストなど
- IaC(Infrastructure as Code):Terraform、Ansible
これらの分野は人材不足かつ高単価なため、身につけることで市場価値が上がります。

構築経験はあるけど、「IaCまではまだ…」「セキュリティもあまり詳しくない」という人は、
これらの領域に手を出すだけで、年収が100万円以上変わるケースもあることを覚えておこう
クラウドスキルを身につけたい人は、クラウド(AWS)が学べるスクールを以下の記事にまとめたので、確認してみてください。
ちなみに僕は、クラウドスキル獲得のためにエンジニア転職してから入りました!
→ 【実践で使える】AWSが学べるおすすめスクール6選!エンジニアが解説
市場価値を「見える化」して年収交渉を有利に進める
最後に、年収を上げるうえで見落とされがちなのが、「自分の市場価値を正しく把握しているか?」です。
ポイント
- 他社と比較して自分の年収は安すぎないか
- スキルや経験に見合った報酬を受け取っているか
- 今の職場でこれ以上年収が上がる余地はあるか
年に1〜2回は、転職サイトやエージェント経由でどれくらいの年収がもらえるかをチェックすることで、自分の立ち位置が明確になります。
この市場価値の見える化こそが、正しいタイミングで年収交渉を仕掛ける鍵となります。
Q&A|「インフラエンジニア 年収 低い」の疑問に即答

ここでは、実際によくある疑問や不安に対してズバッとお答えします。
Q1. インフラエンジニアになってずっと年収は低いまま?
いいえ、正しい戦略で行動すれば必ず上がります。
「低年収のままになる」のは、仕事を選ばない・スキルを磨かない・考えて動かないの3つが重なっている場合です。
設計構築などの上流工程の経験がない
業務内容が運用保守や監視だけ
年収交渉・転職活動をしていない
この状態を抜け出し、構築・クラウド・資格・直請け企業のいずれかを獲得すれば、年収は上がっていきます。

つまり“現状維持”がいちばん危ないってことですね…
Q2. 30代からでも年収は上げられますか?
はい、30代からでも十分に年収アップは可能です。
実際、30代未経験でインフラエンジニアに転職し、高年収に到達している方も数多くいます。
ただし、未経験からインフラエンジニアに転職する場合は、なるべく20代のうちに行動すること方がおすすめです。
30代は「即戦力として期待されやすい年齢」なので、そこから新しいキャリアをスタートするには相応の努力が必要となります。
Q3. 転職と資格、どちらを先にやるべき?
「自信がないなら資格 → 自信があるなら転職」がおすすめです。
資格を先に取ることで、スキルの証明・やる気のアピール・選考通過率の向上につながります。
未経験や職務経歴に自信がない場合は、まず資格取得が安全です。
一方で、すでに構築経験やクラウド知識がある場合は、資格なしでも転職成功の可能性は十分にあります。
両方を同時並行するのが理想ですが、どちらか迷った場合は「資格から」スタートするのが王道です。
Q4. 未経験から何年で500万に届く?
早ければ2年、しっかりと成功パターンに沿って行動した場合、平均的には3〜4年で到達可能です。
年収500万円というのは、構築経験をある程度身につければ十分に実現可能な水準です。
1年目:運用中心(年収300万台)
2年目:構築に関与(年収400万台)
3年目:主担当として案件遂行(年収500万超)
行動力と学習習慣次第では、もっと早く到達することも十分に可能です。(僕の後輩で2年経たずに500万に到達している人もいたので...)

今が低くても、正しい努力を重ねれば、確実に年収は上がります。
まとめ|インフラエンジニアの年収は低くない!やり方次第で大幅UPの可能!

「インフラエンジニアの年収は低い」と言われがちですが、それはあくまで一部のケースに過ぎません。
実際には、やり方次第で年収600万、700万、さらには800万円超も現実的に目指せる職種です。
インフラエンジニアとして年収を上げるためには:
大手でなくても良いので、"優良企業を選び、戦略的にスキルと環境を選ぶこと”が鍵ということを覚えておきましょう!
すでに実践して結果を出している人たちが証明しています。

「インフラ=年収低い」というのは違います。“正しい努力”と“行動”で年収を高くすることができるよ!
未経験からの転職を成功させたのか気になる人は、以下の記事を確認してみてください!
→ 【未経験からインフラエンジニアに転職】失敗しない方法を実体験から解説